長い問題文

最近の問題は国語も理科も社会も本当に問題文が長くなりました。

図や資料もふんだんに盛り込まれているし、実際にそこから読み取る内容はさまざまあるので粘り強く読んでいかなければなかなか解けません。

しかし、模擬試験などではあまりそういう問題はみかけない。どちらかといえば、ひとつの問題文はそれほど長くはなく、むしろたくさんの問題を解かせて差をつける、というような形式になっていることが多いのです。

で、この違いは合格判定でも若干の違いを生むことになります。

模擬試験の合格判定は完全に偏差値で行うのであって、どのような問題に強い、弱いは判定しない。

しかし、学校別の出題傾向には違いがあるし、先のように長い文章を粘り強く読んで考えるというような力が本当に診断されているかといえば、そうではないところがあるわけです。

だから脅すわけではないが、合格可能性の判定が高いからといって安心できない部分はあるわけです。

長い問題文を見れば、普通はやる気を失います。え、こんなに長いの?いやだなあ。面倒だなあ。

これが当たり前なのです。だからこそ、慌ててやればもっとできないに決まっている。だから量をやらせてはいけないのです。量をやらせると、間違いなく急ぐから粘り強く読む、ということにはならない。

学校別の出題傾向を調べていって、長い問題文の学校の場合、この粘り強さが合格の決め手になりますから、量をこなすのではなく、ていねいに解いていく練習をしてください。


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第289回 たくさん問題を解こうとするよりも


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