第一志望は狙うもの

第一志望が安全圏になっている子が多いか、と言われると実際にはそれほど多くはない、と思える部分があります。

概ね中学受験の上位校の倍率は3倍前後で推移するのが多いのですが、3倍ということは定員の2倍分多いということで、したがって受験生が全員安全校になるということはありえない。

普通に考えれば定員分か、あるいはそれよりも少ない数の受験生が安全圏にいるわけで、残りの受験生は少なくとも秋の段階では安全圏に達していない可能性があるわけです。

でも、みんな挑戦する。

僅差の勝負になっているので、安全圏に達していなくてもそれに近づいている子は多いから、まあ、とにかく受けてみよう、ということになるのです。

だから、第一志望の安全圏に達していないからだめだ、という結論にはならない。良く、お話しをするのは20%というラインまでは十分に合格する可能性がある。だって3分の1ですから、普通に考えると合格率は33%なわけで、20%ぐらいだったら当然あり得るわけです。

で、数字の議論はいろいろあるが、模擬試験の結果で第一志望はあまり変えない方が良いでしょう。元々狙うものであって、そう簡単にあきらめていいものでもない。

もちろん他の魅力的な第一志望が出てくれば、それは議論としては別の話ですが、大いに第一志望は狙って欲しいと思います。


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ペースの自由

多くの進学塾ではカリキュラムが決まっています。

受験までいろいろな勉強をしなければならないし、勉強する手順もあるので、ペースを決めているわけですが、しかし、その通りに理解できるとは限らない。

しかし普通、塾は止まりません。次の週にはもう次のカリキュラムに進んでいる。スパイラルでもう一度やり直す、というところもありますが、しかし、先に進むことが優先されているので、そのペースについていけない子どもたちは少なくありません。

で、わからないところにわからないことが積み重なると、さらにわからなくなる。例えば割合がわからず、濃度がわからないとか。速さがわからないから、旅人算が今一つピンとこない、とか。

だから、そういうことをひとつひとつ個人的に詰めていく必要があるのです。

個別の授業指導で見ていくと、やはりどんどん進んでいく子とそうでない子に分かれます。で、そうでない場合はやはりゆっくり進むしかない。

もう一度塾に来てやり直しをしてもいいかもしれない。あるいは家で動画授業を見直ししてもいいかもしれない。

大事なことはわかってから、次に行く、ということを徹底することです。それができるシステムは、やはり指導する側が個別に生徒の進度を管理するしかないわけで、来年度からそれを確実に実行していこうと考えています。

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