塾の成績が伸びないし、あまり勉強もしていない。
「じゃあ、中学受験やめる?」
というと、絶対にやめない、という。
なぜ?と聞いても、絶対にやめないと言い張る。
こういう場合、まず子どもはお父さん、お母さんが中学受験をしてほしい、あるいは合格を願っている、ということを知っています。そこを裏切るまで自分は追い込まれてはいない、ということなのです。
もし、そこまで追い込まれていたら、ぜったいにやめるはずだから。
しかし、そうではない。でも今の勉強環境はいやなのです。何がいやなのか、本人もよくわかっていないかもしれない。しかし、気持ちがそちらに向かない。あるいは塾に行ってもおもしろくない。だから勉強も苦痛になっている、ということでしょう。
今さら、また塾を変える、ということは当然のことながらエネルギーが要る。また新しい塾に慣れるのに時間がかかるかもしれない。
しかし、です。
今のまま続いていても、実は何もプラスがないことが多い。で、さらに言えば、このことを今の塾の先生に相談したところで、大した答えは期待できないでしょう。今どきの塾はシステムができあがっているので、一人の子のためにそのシステムを変える、ということは有り得ません。
だから、まあ、個別でも始めてみますか?ぐらいのことを言われるかもしれませんが、それもまた無駄な支出になることが多い。なぜなら根本が変っていないから。
つまり、子どもに向かない塾と子どもに合う塾では同じ時間を使っても、同じコストを使っても、まったく違う結果が出るのです。
そして、ここが大事なことですが、万人に向く塾は存在しない。
例えば、きめ細かくいろいろ相談してくれる小規模の塾があったとしても、そこで競争は起きるか?といえばそうではないはずでしょう。逆もまた同じです。
だから子どもの状況を把握した上で、本当に今の塾が子どもに向いているのか、考えてください。
子どもたちが苦痛から解放されるだけでも、結果は変わってくるでしょう。
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