過去問を繰り返す意味

志望校の過去問は同じ年を3回はやりたい、と思います。

これはすべての志望校にはなかなか難しいが、でも第一志望と第二志望ぐらいは、このくらいはやりたいと思うのです。

1回やったら、終わりじゃないの? と思われるかもしれないが、では2回目では満点がとれるか?というと実はとれない。

しかも1回目はなかなか、良い点になりません。

当たり前ですが、勉強がまだ十分でないうちは、そう点数がとれるわけではありません。過去問の記録を作っていくと、1回目というのは暗澹たる気持ちになるものです。

しかし、勉強が進んでいくうちに、次第に得点力がついてくる。

1回目に復習して、できない問題のやり方がわかってくる。答えを覚える、ということではなく、解き方がわかっている、ということが大事。

そして2回目にできれば合格点がとれるようにしたい。

しかし、それでもまだかもしれない。だから3回目をやる。3回目をやるころは、もうかなり寒くなっている頃でしょう。したがって、満点近くが取れるようになる可能性が高くなる。

こうなると、自信がつきます。そして、3回もやったのだから、当然のことながら、その学校の入試傾向というのは、良くわかっている。

よく、過去問を力試しにとっておかれる方がいますが、これはもったいない。力試しは、模擬試験でやれば良いのです。過去問はやりこんで、自分の力を上げる最適な材料ですから、繰り返してやる方が良い。

お父さん、お母さんの方は、ぜひ過去問の記録を作ってください。単に点数を記録するにとどめず、どういうところを間違えたのか、あるいはミスの原因は何だったのか?も記録しておくと良いでしょう。

「また、同じところを間違えた」

ということは、よくあることです。ミスの原因はそう簡単にはつぶせない。だから、記録をとって、繰り返し練習し、ミスが出ない解き方をマスターしていくべきなのです。


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