合格点を取る戦略(4)

今回は国語です。

国語の点数を短期的に上げるのはなかなか、大変です。というのは、やはり子どもの精神的な成長とつながっている部分がある。幼い子にとっては、国語はなかなか点数を伸ばしずらいものでしょう。しかし、そうはいっても、やらなければいけない。

まずは得点が伸びない原因を探っていきましょう。

(1)読み取れていない

読み取れていない、というのはいろいろあります。文章の趣旨がわからない。物語の設定がわからない。主人公の心情が理解できない。

「だから、ここで悲しいでしょう?」
「なんで?」

特に男の子はそうですね。自分をその場に置き換えない。置き換えても同じ気持ちには当然なりません。

「こんなこと、どうでもいいじゃん」

ということもあるし、物語の設定がわかっていない場合もある。

悲しいはずだ、というのを理解させることは、非常に大変です。

だから、これは経験を積み重ねるしかないのです。

家で少なくとも週2回、塾でもやれば1週間に4~5本の入試問題をやることになるでしょう。

問題を解いたあとで、どういう設定なのか、どういう趣旨なのか、ぜひお父さん、お母さんが説明してあげるといいのです。

全然ピンときていない場合も多いと思います。なぜなら出題の文章は子ども向けに書かれたものはほとんどないからです。

その経験はコツコツと積み重ねるしかありません。ペースを変えず、入試前日まで続けていきましょう。

(2)時間が間に合わない

模試なんかは、量が多いので、最後まで間に合わなかったという子がいるでしょうね。

何事も遅いという子はいて、文章を読むのも遅ければ、ごはんを食べるのも遅い、朝、学校のしたくをするのも遅い、とまあ、揃ってしまう場合もありますが。

しかし、国語の文章を

「速く読みなさい」

というと、ロクなことがない。

速いということは、読み飛ばすということなのです。だから、速く読むと、ぜんぜんわからないということになります。

だから

最後までスピードについて、細かい指示をしない。

むしろ、コツコツと積み上げていく経験や勉強の中で読む速さが次第に速くなっていきます。

ただ、生活のペースは速くした方がいいです。これはしつけ!

ごはんをゆっくり食べるのは悪くはないが、きびきびした態度が取れるようにすることは大事です。

これを直せば、案外、良くなりますから。読むのを急がせてはいけません。


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動画授業の長所と短所

フリーダム進学教室では、授業中いろいろな動画を見せることがありますが、授業中に動画授業を使う場合もあります。

そこに先生がいるので、わざわざ動画で解説を見せなくても良さそうなのですが、実は動画授業にはいくつか長所があります。

その一つが、すでに検閲を受けた授業であること。この問題を教えるにはどういう風に教えるのかしっかり吟味が終わっているので、間違いはない。

そしてそれ以上の長所が子どもたちの集中力なのです。

以前、海外の大学での実験結果では30%以上集中して授業を見る傾向が出て、理解が進むのだそうです。

ただ、集中する分、今度は持続しない面が出てくる。これが概ね3分から5分ぐらい。それ以上に長い場合は、やはり途中で切って見せた方が良い、ということになるのです。

まあ、眠くなるのもその通りですが、ただ、隣に先生がいると、いろいろと話題を変えたり、問題を解いたり、質問をしたりできるようにすると、子どもの関心が良い具合に散り、眠くならずに済むようです。

なので、動画授業はやはり便利です。後でもう一度見直すこともできるので、大いに使って利用していきたいし、使いこなしてもらいたいと思います。


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