合格点を取る戦略(5)

国語の続きです。

(3)記述が書けない

往々にして模擬試験は記述の問題が少ない。これは模擬試験の採点を簡単にするためですが、だから学校別傾向が違うと、判定があてにならなくなる部分はあります。

例えば資料から自分の考えをまとめ、記述する問題が多い学校の場合。いくら知識を持っていても、自分で考えて書くという作業ができなければ、合格点に達しないわけで、だから判定はぶれますね。

で、記述が出る学校を受ける場合は、とにかく記述の練習をするしかない。最近は解答すべて、自由記述という学校も増えてきましたから、この対策は欠かせないところです。

しかし、どうしても男の子は書くのをめんどくさがります。5年生なんかだと、記述のところはすべて空白にしている子が多い。これが半年でさて、書けるようになっているか?というとそうではないでしょう。

だから、まず書けるようにするということが大事。

中身もさることながら、量を書けるようにする練習が必要です。そして

「ひとつの文はひとつのことを言えばいい」

というルールで、短文を積み重ねて書く練習をしましょう。そうすると読み手側にとっては、子どもの意図するところが伝わりやすいのです。

これは練習あるのみですが、練習すれば、ほとんどの子が書けるようになるのです。つまり記述が不得意であっても、50%ぐらいの得点は可能になる。つまり差がつきにくくなる。

国語はこれでいいのです。国語はなかなか差をつける側にはなりにくい。特に男の子がそうでしょう。だからとにかく答えをきちんと書いて、そこそこ点数をもらうという考え方でいいのではないでしょうか。

(4)選択肢をあと一歩のところで間違える

例えば選択肢が4つある。ひとつを選ぶのだけれど、2つに絞り込んだ。こっちだ、と思って答えを書いたら、反対側だった、という子、結構いますね。

これは根拠を探すことで解決します。

作題者は著者ではありません。したがって客観的に見て、この答えが正しいという論理は、本文中にそう書いてあるかどうか?ということにあります。だからその部分を探すことによって解決します。

ところが読んだまま、本人の記憶だけで判断すると、最後のところで間違えてしまう。だから、選択肢で迷ったら、この根拠はなんだろう?と検証してみれば、間違えなくなるでしょう。

(5)漢字ができない

これはもう、覚えるしかない。ただ、中学受験、漢字の練習でもおわかりいただけると思いますが、出るものはある程度決まっている。だから、しっかり覚える努力をしましょう。むしろ確実に得点できる部分ですから、ここは優先的に対策すべきでしょうね。

国語は短期的に点数を上げるのは難しい科目です。ただ、算数と違って大きく差が出にくい科目でもあります。

できる子が7割ぐらい、できない子が4割ぐらい。だから何とか5割~6割に持っていければいいのだと考えて、(1)~(4)の対策の中で必要なことをやってみてください。


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これからががんばりどころ

5年生のカリキュラはこれから、比や比と図形、あるいは比と速さなど、いわゆる入試頻出範囲に突入して、気が抜けません。

多少なりとも、一息入れたいとことではありますが、しかし、やるとなったら一気に理解を進めてしまった方が良いかもしれません。ここを抜けると、ほぼ中学受験で大事なことの履修は終わります。

つまり、あとはじっくり復習に費やせばいい。あとは演習に向かうだけです。

だからこの時期は、特に算数をがんばると良いのです。

例えば今まで旅人算は速さがわかって計算することが多かったわけですが、比が出てくると具体的に速さを計算しなくても済む。

そういう問題は入試にも頻出するので、確実に理解が進んでおいた方が良い。

理解するのに時間がかかるかもしれないが、これができるようになると、一気に算数ができるようになるところがありますから、ここは覚悟を決めてがんばっていきましょう。

フリーダムの場合、組み分けはないので、ある時期ある教科に特化できるのもひとつの強みだと思っています。


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