僅差の勝負の実態

僅差の勝負、ということをよくお話しします。

でも、どのくらい僅差なんだろうか。最後の数十人ぐらいが入れ替わるくらいなのか、と思われているかもしれません。

例えば複数回受験の学校の結果を分析してみると、一番やさしいと思われる第1回で不合格な受験生が、一番難しいとされる第3回で合格したりする。

で、試験が変わってもまず合格は間違いないだろうと思われるのは、全定員の3割から4程度でしょう。例えば200人の定員であれば80人ぐらいまでは概ね、どんな試験でも合格してくる、と考えられる。

しかしのこりの6割~7割ぐらいは、全部入れ替わると思っても過言ではありません。

そのうち、全体の半分ぐらいが五分五分の線、残りの1割を合格率20%とすると、合格する可能性のある子どもたちの数は、
80+100×2+20×5=80+200+100=380名となっておよそ2倍に倍率になる。

つまりこの2倍は誰が受かってもおかしくはない、ということになるわけです。

だから厳しい。複数回の受験でもいろいろな結果が出てくるわけです。だから、これから何より大事なのは正確さです。

できない問題は仕方がないが、得点できたはずの問題を落とすのはもったいない。

ひとつひとつていねいに解いていく姿勢を身につけてください。


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IT化の恩恵

これだけITが進んでいるにもかかわらず、受験の世界はあまりその恩恵を受けていません。

唯一、進んだのが模擬試験の処理。今は多くの塾で子どもの書いた答案が動くことはなくなりました。いったん、集められた答案は基本的に画像として処理される。

したがって、採点されるのは画像。その上に○、×のマークがつけられて採点され、得点が自動集計される。データが出てくるのに1日か2日というところも多く、子どもの書いた答案が翌日にはWEBで確認できるようになりました。

で、結果のデータは、かなり細かいところまでわかってきている。例えば、全体の正解率が高いのに、間違えた問題があれば、何か勘違いをしているか、ミスをしでかした、ということがわかるだろうし、どの分野の得点が低いのかも、何回かの模擬試験を統合してみるとわかります。

また合格可能性の表示もはっきりして、併願校の候補も上がってくるようになったわけですが、しかし、こと、勉強に関して言えば、相変わらず問題集をやっている。

過去問も本だし、不得意な分野を復習するといっても、またテキストや問題集を探さないといけない。

なので、フリーダムのWEB学習システムでは学習履歴をとにかく記録してもらうことにした。どのくらい、できるようになったのかをデータベースに記録していくことで、子どもの得手不得手が明確になる。

また、学校別傾向に合わせて、優先すべき課題が決まり、その問題をまず解くようにすれば、対策は容易になります。

そのために、やはりコツコツとデータを積み重ねる必要があるのですが、5年生はだいぶデータ化が進むようになってきました。

こうなってくると、自分で勉強する方法もしっかり身につき始めてくる。わからなければ、塾と同じように勉強を繰り返せば、わからないことがはっきりわかるようになってくるわけで、ようやく勉強のステップにIT化の恩恵が少しずつ出てきました。

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