IT化の恩恵

これだけITが進んでいるにもかかわらず、受験の世界はあまりその恩恵を受けていません。

唯一、進んだのが模擬試験の処理。今は多くの塾で子どもの書いた答案が動くことはなくなりました。いったん、集められた答案は基本的に画像として処理される。

したがって、採点されるのは画像。その上に○、×のマークがつけられて採点され、得点が自動集計される。データが出てくるのに1日か2日というところも多く、子どもの書いた答案が翌日にはWEBで確認できるようになりました。

で、結果のデータは、かなり細かいところまでわかってきている。例えば、全体の正解率が高いのに、間違えた問題があれば、何か勘違いをしているか、ミスをしでかした、ということがわかるだろうし、どの分野の得点が低いのかも、何回かの模擬試験を統合してみるとわかります。

また合格可能性の表示もはっきりして、併願校の候補も上がってくるようになったわけですが、しかし、こと、勉強に関して言えば、相変わらず問題集をやっている。

過去問も本だし、不得意な分野を復習するといっても、またテキストや問題集を探さないといけない。

なので、フリーダムのWEB学習システムでは学習履歴をとにかく記録してもらうことにした。どのくらい、できるようになったのかをデータベースに記録していくことで、子どもの得手不得手が明確になる。

また、学校別傾向に合わせて、優先すべき課題が決まり、その問題をまず解くようにすれば、対策は容易になります。

そのために、やはりコツコツとデータを積み重ねる必要があるのですが、5年生はだいぶデータ化が進むようになってきました。

こうなってくると、自分で勉強する方法もしっかり身につき始めてくる。わからなければ、塾と同じように勉強を繰り返せば、わからないことがはっきりわかるようになってくるわけで、ようやく勉強のステップにIT化の恩恵が少しずつ出てきました。

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