板書を写すのはムダか

先日打ち合わせがあって、いろいろ書いたホワイトボードについて参加者がみんなスマホのカメラで撮影をしていました。

まあ、そういう時代だなあ、と思ったのですが、例えば大学の授業でこれをやったら、やはり先生は怒るんだろうなあ、と思うのです。

板書を写すことで理解は進むのだから、ちゃんとノートを取れ、ということになるのでしょう。きっと。

実はこれは本当にその通りなのです。

間違いなく書けば、もう一度読み直す、ということになる。ただ、子どもたちに板書を写させると、それなりに時間がかかる。本当はもっと教えたいから、テキストやプリントに最初から書いておいて、○を囲ませるだけにする、という塾もあるかもしれませんが、しかし、それは本当に理解できたということにはきっとならないだろうという気がするのです。

特に小学生の場合は、そういう力も練習させておかないといけない。

よく例に挙げるのは図形です。

問題に出てくる図形を使うだけでは解けない問題はたくさんある。したがって、自分で随意に図を描けるようになっていないといけないが、そういう図を描く力は、真似る、ことから始まるわけで、板書を写す、ということはその基本になる。

確かにみんなが、スマホで写真を撮って後で見直したとしても、結局自分で書かない限り、そういう力はつかないのです。

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾)へ
にほんブログ村

カテゴリー: 5年生の教室から パーマリンク