最初が肝心 ー金原 崇ー

私的なことですが、先日、小学校に入学したばかりの息子の授業参観があったので行ってきました。ニュースなどでよく学級崩壊ということも耳にするし、まだ先月まで幼稚園児だったわけだから、授業中も騒がしいものかと思って教室の中へ。

親の顔を見つけるなり、ニコッと笑って手を振ってくる子供たちが多い中、担任の先生が教室に来て、やさしいがはきはきした声で「時計の長い針が8のところにきたからさあ始めましょう」というと、一斉に席に着き、声をそろえて2時間目の始業の挨拶。

今回は国語の授業。「し」の書き方の練習。「し」のつく言葉をたずねると子供たちは手を挙げて、指名されてから答えている。その後の書き方練習も誰一人おしゃべりをしない。姿勢を崩して机に寝そべる子もいない。先生が叱る場面もない。それが授業の終わりまで続く。

私のイメージとはずいぶん違ったので驚きと関心の45分間でした。

おそらく、こうするまでは入学式後の1週間でこういうときにはこうするというルールやこういう姿勢が当たり前なのだという担任の先生の指導があったからだと思います。幼稚園から小学校へ変わっただけで自然とここまで変わることはないでしょう。

つまり、初めが肝心だということです。ルールを決めたり、日々やるべきことを取り組んだりするのは、初めにスタンダードを見せることが大切なのです。塾に行ったから自然と変わるというのではなく、目標・課題に対して何をどうすべきかという情報を共有して塾でもご家庭でも同じことを言われるということで子供にとってスタンダードを示すことができます。例外を1つ作ると、さらに例外がという悪循環に陥ります。

ルール・日々やるべきことについては、身近なもので無理のないものにすることが大切です。本人の行動について、ちょっと意識したり、まわりの声かけで実行できるものにするとよいです。例えば、この3週間やってみて、朝のうちに漢字・計算をやらないと学校からの帰宅後の勉強がしんどいなと思えば、漢字・計算をする時間を朝7:00~7:15でやるといった感じで決めるとよいです。

特に5年生の皆さんは、学校でも進級して真の5年生になってまだ3週間ですから、来週からのGWでルールを決めて、GW明けに再スタートを切りましょう。


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