中学入試の問題に採録されている文章というのは、別に小学生に向けて書かれたものではありません。
したがって使われている言葉が難しいという場合もある。
入試問題を解いていて、知らない言葉にぶつかることも多いものです。でも、それをきっちり調べているか、といえばそんなことはないでしょう。
まあ、何となくこんな意味かな、と思ってスルーしてしまう。
しかし、実際に正しい意味をつかんでいるかどうか、わかりません。だから後からそれを知って「え、そういう意味だったの?」とびっくりすることもあるわけです。
で、子どもたちが読む全ての問題を片っ端からチェックするなどの不可能ですが、たまには子どもに音読してもらって、それを横で聞いてみてください。
すらすら読める言葉ではあれば問題ないが、ちょっとひっかかるような言葉があれば、意味を尋ねてみると良いでしょう。
で、知らなければ辞書を引きなさい、ではなくて、すぐ教えてしまう。
その文章に即した意味さえわかればいいのです。その時、当然、子どもたちを会話をしているわけだから、その言葉についての会話が子どもの耳から入っていく。
子どもにとっては言葉は耳から覚える方が頭に入りやすいので、それを積み重ねていけばいいのです。
子ども同士の会話だけではなかなか語彙は増えないので、こういう機会をぜひ作ってください。