ここのところ、私学の共学化はかなり進んでいました。特に首都圏では圧倒的に女子校が多く、共学校は少なかったので、女子の共学志向に応える形で「共学化」の流れが進んでいたと思います。まあ、募集に関して言えば、明らかに共学にした方が集まる、というのが本当のところです。
一方、少数派の男女別学校の拠り所は進学実績だそうで、確かに大学受験実績は別学校の方が良い。開成の校長先生は「中学時代から成長の早い女子と競わず、のびのび過ごせること」と理由を説明していましたが、私は男子校、女子校のメリットは校内に「色恋沙汰」が持ち込まれないことだ、と思っています。
中学生や高校生にも当然恋はあるわけですが、しかし、その対象が校内にはいない。だから、校内での色恋はないわけです。
しかし、共学になると、そうはいかない。
「あの二人、どうも別れたみたいよ」
みたいな話が、闊歩する。当然、中学や高校では精神年齢は女子の方が高い。またそういう感覚も女子の方が鋭い。男の子なんて、のんびりしたもんですが、女子に感化されるところがある。
だから、男子校の方が結局はのんびりしている。女子校も校内に男の子がいなければ、争いは起きない。したがって大学受験に集中できる、ということでしょうか。
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