4月1日から、フリーダム進学教室「スタディールーム」運営責任者になりました金原 崇です。
WEB学習システムやテレビ会議などIT技術を駆使した「スタディールーム」ですが、我々講師陣がこれらのシステムを使いこなしながら、子どもたちの勉強の効率を上げてムリ、ムダのない受験準備を進めていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。
さて・・・。
春休みも終わりに近づくと、大手塾で模擬試験が実施されます。小6の保護者様から「4月の模擬試験は受けた方がいいですか?」というご相談がよくあります。
答えは4月に関してはどちらでもいいと思っています。「そんな無責任な!」と思われるかもしれませんが、大切なのはここからです。
「何を目的に受けるんですか?」と逆に伺うと、「みんなが受けるから」「小6なので受けるものですよね」とおっしゃるのです。私は、「それなら今回はパスした方がいい」と言います。この「なんとなく」という感覚で模擬試験を受けるのがよくないのです。
春期講習明けなので学習成果として結果を期待する気持ちはよくわかるのですが、いざ帳票を見るとつい目が行ってしまうのが志望校判定のところで、50%以下の数字が出ていると本人より保護者様の方が失望してしまい、「こんなのだったら受験はやめてしまえ」となることが多いからです。
では、何を見ればいいのかというと、問題と答案です。現時点でまちがったわけですから、ここが穴になっているのは事実であり、偏差値と違って他の受験生は関係ありません。
さらに、正答率が低い問題がすべて難しいかと言われると実は違うことがあります。特に、この時期は子供たちの力に対して問題量が多いので最後までたどり着いていないため空欄で誤答として扱われているものも含まれていますから、実は解いてみたら基本的な問題だったということもありうるのです。ですので、志望校の出題傾向と現時点での学力や学習状況と鑑みてミス問の復習をするべきで、間違ったものすべてをやればいいというわけではないのです
もう一つ、大切なことがあります。
次の模擬試験の多くが7月にあります。GWを過ぎると海の日まで祝日はありませんから、カレンダー上は安定したリズムを作りやすいので、そこまでの約2か月で補強すべき弱点を各教科で設定するとよいです。例えば、「テキストに載っている慣用句をマスターする」「地理の地方別の単元をマスターする」といった感じです。
まとめますと、模擬試験を受ける上で大切なのは結果検証であって、データではないのです。 まだまだ完成度が低いこの時期の子供たちが受けた試験で 合格可能性などのデータを見てもそれほど信憑性は高くないのです。結果検証をして、いつまでに何をどうするという目標を立てて、お子様・保護者様・各教科担当の先生と共有して進めていくことで、志望校合格へ向けての最短距離が歩めるのです。
フリーダム進学教室 新連載 学校訪問シリーズ
第2回 東京都市大等々力中学
今日の田中貴.com
志望校の選び方-2-
受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
こんな答え合っているわけがない?
慶應進学特別から
慶應の社会
にほんブログ村