できれば5年生までの間はたくさん本を読んでほしいと思うのです。
語彙を増やしたり、読むスピードが多少上がることを期待しているわけですが、しかしだからといって、本を読めば国語の点数が良くなるわけではありません。
国語の問題は、著者が作問するわけではないので、本文に書いてあることを根拠として選択肢や言葉の書き抜き問題が作られます。つまり、その根拠を見つけて、題意に合わせて考えられるかどうか、というのは本を読んで主人公の心情に共感することとはまた別の次元の話なのです。
だから、本を良く読む子が国語ができるとは限りません。
逆に、そういう「解き方」に慣れず、自分が読んだ感覚や印象で選択肢や書き抜きを選んでしまうと点数がまとまらない。
しかし、こと読解は国語だけの問題ではありません。社会も理科も、問題文は長くなり、情報はテンコ盛りになっているわけだから、的確に情報を読み取る力が必要なのです。
だからやはり、本を読むことは大事なのです。
5年生までは特に読書の時間をできるだけとってほしい、と思います。
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