子どもがテストから帰ってきて、「どうだったの?」と聞いたとき。
「え、普通。」とか「まあまあ」とか言っている場合は、はっきり言って手応えがなかったのだと思います。気が弱い子だと、できたといってあとでできていない場合のことを考え、予防線を張る場合もあるが、まあ、大方は自信がないと思って間違いない。
でもそれは、少なくとも「できなかった」という認識があるから、本当はいいのです。
たまに「できた!」と言ってできない子がいる。
つまりこれは大きな勘違いをしているか、できたという空想に浸っているか、ということになるわけですが、正確に現状を把握できていない、というところに問題があります。
こういう子は基本的に幼い。答えを書ければ「できた」ということになっている場合も少なくないでしょう。確かに「できた」のかもしれないが、書いた答えは間違いだらけになると、親の方がついため息をついてしまいます。
で、こと正確にいろいろなことを把握する、ということは受験勉強を進める上で大事なことです。「できない」ということを「できた」とごまかせば、ごまかしの上にごまかしが乗るから、実際にはどこから治せばいいのか、皆目見当がつかない、ということもある。
できないことを叱ってはいけません。できないことを叱るとできないことをごまかす。そうすれば事態を正確に把握することができないから、勉強にはならなくなるので注意が必要です。
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