記述の問題をやり終えた後、解答の清書をしてもらうことがあります。
文字通り、模範解答を写すだけの作業なのですが、これが案外大事な勉強です。
解答を読む、ということでは本当の理解になっていないことが多い。実はそれを写す、しかもきれいに書く、ということで内容がわかる。
実際にやってみるとおわかりになるだろうと思うのですが、ものを写すという作業は、一字ずつは写さない。
ある部分を一度頭の中に読み取って、覚えて、それを書く。瞬間的な記憶ではあるものの、覚えないと作業が進みません。
したがって覚える。
覚えるということは、ただやみくもに覚えるのは難しい。何等か自分のヒントとなることを考えながら、覚える。これは無意識にそうなります。
その結果として、文意を深くくみ取ることになるのです。理解が進む。
昔の人は良くこれをやっていました。
土台、本を印刷するという技術がない。したがって写本といって、だれかが持っている本を写させてもらう。
その結果として、ただ読むだけではない、理解を深める読み方ができてくるのです。
同じことが素読ということでも起こります。
素読というのは、文字通りただ声を出して読むだけ。小さいときから四書五経などをただ読む。ただその読むリズムが自分の記憶に残る。最初は意味などわからない。
ただ、あるときそのリズムから、なるほど、こういうことか、ということがわかるようになります。
いろいろ勉強することはあるので、時間がなかなかとれない部分はあるものの、国語の記述の解答の清書は非常に役に立ちます。記号式は清書しても意味がないが、記述問題はこうすることで自分でも答えの文章の形を覚えることができます。
ぜひおすすめしたい勉強法です。
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