偏差値はあまり気にしない

5年生の段階で、偏差値を気にする必要はあまりないと思うのです。

実際に偏差値はいつ必要になるのか、というと、受験校のラインナップを決めるときでしょう。しかし、第一志望というのは、行きたい学校として準備をしてきたわけだから、多少不足があったとしても、やはり第一志望を受けることが多い。

したがって、第二志望以下、特に安全校を決めるときに使うものです。それまでは、あまり使わない。

ところが、毎回組み分け試験で偏差値を見せられると、うちの子は45だ、とか50だ、とか、まあ、数字で見えてくる。

しかし、本当はその試験の総合点の位置を示しているだけで、同じ45であってもまったくその子の状況は違っているのです。国語ができて、算数ができていない場合があり、その逆も当然ある。

ところが偏差値でくくってしまうから、45の子、ということだけがイメージ化されてくる。これは特に本人に問題が出てくる。親の方はまだ、いろいろな子どもの可能性を考えられるが、子どもの方は「僕は45だから、60の子より劣るんだ」みたいな感覚が出てしまう。

まったくこれはプラスにならない。子どもは悔しがってがんばるだろう、などと思ってはいけません。子どもたちはむしろそれを事実として受けいれてしまうことの方が圧倒的に多いからです。

「君はもっと上の学校を受けてもいいよ」
とこちらが言っても、
「でも、僕は45だから」
みたいなことになりかねない。

だから、親も偏差値について、発言は注意した方が良いでしょう。まとめのテストは点数さえわかればいい、のです。

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