中学受験の出題範囲は、公立の指導要領で言えば中学2年生ぐらいまでの範囲に及ぶので、それを一通り学習するために各塾ともカリキュラムを作っています。
で、概ね5年生が終わるこの時期から6年生の1学期で終了するようになっていて、その後それぞれの志望校に対する対策や復習が行われるわけですが、志望校に対する対策というのは、偏差値別に輪切りになっている集合塾ではなかなか難しい。
そこで、各塾とも学校別特訓を作るわけですが、しかしすべての学校に作れるわけではない。東京、神奈川の受験で言えば2月1日校に絞られることが多く、2月2日以降の学校を第一志望にすると何となく不十分に感じられるでしょう。
また、復習するといっても、それぞれの生徒にとって何を優先すべきかは変わってくる。できること、できないことが違うからです。しかし復習するテーマは集合塾の場合、カリキュラムで決まっている。なので、生徒によっては相変わらずできないものが残る可能性もあるのです。
新出事項が出てくる限り、カリキュラム通り勉強するのは有効ですが、それが終わった後は本当は個人個人の課題に向き合う必要がある。しかし、中学受験の塾は集合授業中心ですから、塾の授業がやりやすいように進むので、生徒ひとりひとりの対策はどうしても家庭に任されることになるのです。
それを明言してくれる塾ならまだしも、何となくそれが不鮮明になっていて、結局塾ではやりきれず生徒の課題が解決しない、という場合もある。
新6年生はこれから、個人の課題にどう向き合うのか、学校別対策をどうとるのか、具体的に決めていく時期に来ています。
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
慶應進学館から